88歳での訃報が5日伝えられたホラー漫画家の楳図(うめず)かずおさん。少年時代を過ごした奈良県五條市には2010年、作品の主人公をまつった「まことちゃん地蔵」が建てられている。近隣住民らは古里ゆかりの奇才の死を悼んだ。
地蔵はかつて住んでいた実家に近い五條市須恵1のお好み焼き店横にある。高さ55センチのまことちゃん人形が同1・2メートルの紅白模様のお堂に据えられており、「拝むとおねしょが治る」という。「思い出の五條に記念になるものを」という楳図さんの願いに幼なじみで同店経営の井上富雄さん(84)が応えた。
井上さんは「子ども時代は“いじめられっ子”で、手塚治虫にあこがれて漫画家を目指していた。『本当におねしょが治った』という話も聞くので、子ども好きの天国の楳図さんも満足しているだろう」と話している。【皆木成実】
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