警察官や検察官を名乗る男から電話がかかり、高齢者が現金をだまし取られるニセ電話詐欺事件が福岡市南区で相次ぎ、警察が捜査しています。

南警察署によりますと10月24日午前10時ごろ、福岡市南区の無職の男性(84)の自宅の固定電話に「今からこの電話が止まります」などと音声ガイダンスが流れたあと電話が切り替わり、電話事業者を名乗る男から「あなたの名義が悪用されている可能性があります」「警察官につなぎます」などと言われました。

その後、警察官を名乗る男に電話が代わり「麻薬密売グループがマネーロンダリングしている」「あなたの通帳に1400万円振り込んだと話している」「このままだとあなたも共犯になる」などと言われ、さらに電話を代わった検察官を名乗る男に「無実を証明するためにはいろいろする必要がある」などと言われたということです。

その後、これらの男と電話でやりとりの末「無実を証明するためには指定した口座にお金を入れてもらう必要がある」などと言われ、男性は指定された口座に4回にわたり計799万9560円を振り込み、だまし取られたということです。

また、これより前の10月22日午後2時ごろには、福岡市南区の無職女性(80)の固定電話に「この電話を2時間後に遮断します」などの音声ガイダンスが流れた後、電話事業者や警察官、検察官を名乗る男に電話が切り替わり「あなた名義の口座が犯罪に悪用されている」「逮捕されるかもしれません」など言われた後、「金融庁と国税庁が調査をするためにお金を振り込む必要がある」などと言われ、女性は指定された口座に200万円を振り込み、だまし取られる被害がありました。

警察はニセ電話詐欺の疑いで捜査するとともに、「電話でお金はすべて詐欺!」「面識のない人にお金を振り込んではいけません」「警察官が捜査のために口座のお金を送金させることはありません」と被害にあわないよう注意を呼びかけています。

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