沖縄県国頭村で2日、後ろの翅(はね)に尻尾のような突起がある有尾型のナガサキアゲハのメスが見つかった。観察されるのは珍しい型のチョウで記者が撮影に成功した。

 チョウ類研究者の宮城秋乃さん(46)が国頭村の林道でチョウが多く集まるベニツツバナの密集地を見つけ、観察に記者が同行したところ、約50匹の中からオスに求愛されながら花の蜜を吸っていた有尾型のナガサキアゲハを確認した。

 有尾型の特徴である黄色の腹をしていて、左後ろの翅は破れて突起は失われていた。

 ナガサキアゲハの有尾型の目撃は県内では沖縄島北部で多い。国内では通常、尾状突起はないが、メスにまれに見られるという。

 現場のベニツツバナにはモンキアゲハやツバベニチョウも飛び回っていた。(社会部・塩入雄一郎)

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