首都直下地震などで交通網が寸断された場合、人や物資の移動に活躍するのが、空の輸送手段です。

将来的に「空飛ぶクルマ」などの運用を想定した、ヘリコプターの防災訓練が行われました。

皇居外苑に降り立ったヘリコプター。
運び出された水や食料などは、被災者役の人たちに手渡されました。

訓練は大規模なイベントのさなかに首都直下地震が発生した想定で行われました。

都心では道路など交通網が寸断。
そうした場合に活躍が想定されるのが、ヘリコプターなど“空の輸送手段”です。

訓練では、手際よく行うための手順やノウハウなどを確認。
水や食料などの救援物資が積み込まれ、さらに医師なども乗り込みました。

東京・お台場を飛び立ったヘリは、皇居外苑へ。
首都直下地震は、今後30年以内に70%の確率で起こるとされていて、東京都の被害想定では都心南部直下地震の場合、死者は6148人、負傷者は9万3435人に達するとされています。

人や物資を乗せたヘリは約10分で皇居外苑に到着。
民間のヘリが皇居外苑に着陸するのは初めてのことだということです。

訓練では、他にも訓練用の人形を使った応急救護訓練が行われ、現役の医師らも参加しました。

参加者は「いざという時は1人じゃないぞっていう、そういう体感を持てたのは良かったなって思います」「防災に対する意識もかなり高まったので、今回本当に参加できて良かったと思います」と話しました。

訓練実施の狙いについて、主催した『ドリーム夜さ来い祭り』の扇谷ちさと理事長は「何かが起こった時に、こういう時にどうすればいいのかを真剣に考えました。いざ自分が何かあった時に、日頃から(防災の)意識を植え付けていただけたらいいんじゃないかと」と話しました。

いつ来るか分からない巨大地震。
空の輸送手段の重要性が増しています。

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