長野県内で川に転落する事故が相次いでいます。松本市の梓川では東京都の70代の女性が転落して、行方がわからなくなっています。また、上松町の木曽川では、10代の男性2人が転落して、このうち1人が行方不明になっています。いずれの川も雨で増水していたということです。

長野県松本市のドライブインの駐車場で11月2日夜、車中泊をしようとした東京の78歳の女性が増水した梓川に転落して行方がわからなくなっています。

行方不明になっているのは東京都足立区の78歳の女性です。

2日午後11時前、松本市安曇の沢渡地区にあるドライブインを訪れた男性が「連れの女性が川に落ちたかも知れない」と消防に通報しました。

男性はその後の警察の聞き取りに対し「川の方から女性の悲鳴が聞こえて姿が見えなくなった」と話したということです。

2日夜の捜索に続いて、3日も午前10時前から警察官7人が出て、川の中にも入って女性の行方を捜しましたが発見することは出来ませんでした。

現場のドライブインは上高地や岐阜県高山市に向かう国道沿いにあり、夜も駐車場やトイレを利用することが出来ます。2人は2日夜は車中泊する予定だったということです。

梓川では2日、終日雨が降り増水していて、現場の状況から女性は誤って駐車場脇の柵の無い場所から急な斜面を転落して流されたと見られています。

また、長野県上松町で3日、10代の男性2人が木曽川に流され、1人が行方不明となっています。

午後2時前、上松町小川の木曽川の景勝地「寝覚の床」で10代の男性2人が転落したと仲間から通報がありました。

警察と消防が救助にあたり1人を救助して病院に搬送しました。意識はあり会話も出来るということです。

もう1人は見つからず、午後5時で3日の捜索は打ち切られました。

警察によりますと、2人は仲間4人で県外から観光に来ていたということです。

木曽川は2日の雨で増水していたということです。

「寝覚めの床」は白い花崗岩の柱状節理とエメラルド色の川の流れが美しい景勝地ですが、川幅が狭まっているため増水時は激流に変わります。

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