3連休初日の2日は、台風21号から変わった温帯低気圧などの影響で、西日本から東日本の広い範囲で雨の1日となりました。
東海道新幹線や山陽新幹線が一時、全線で運転を見合わせるなど、行楽の足を直撃しました。
2日午前2時頃の長崎・佐世保市では、道路が冠水し、車やバイクが水しぶきを上げながら走っています。
長崎県北部では、午前1時過ぎに線状降水帯が発生。
平戸市付近では、1時間に約120mmの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されました。
松浦市では、午前2時過ぎまでの6時間に208mmの雨が降り、観測史上最大の雨量を観測しました。
11月としては異例となる線状降水帯の発生。
今回の大雨をもたらしているのは、台風21号から変わった温帯低気圧です。
各地で強い風も吹き、長崎・雲仙市では午前7時過ぎ、最大瞬間風速31.3メートルを観測しました。
佐賀市では、河川敷で予定されていたバルーンフェスタが1日に続き中止となりました。
愛媛県の松山空港では、午前11時半頃までの1時間に観測史上最大となる78.5mmの非常に激しい雨が降り、市内の道路が冠水しました。
新しい駅舎が完成したばかりのJR松山駅の構内も水につかり、店の入り口には土のうが敷き詰められ、訪れた人は「新しい松山駅を見るの楽しみだったけど、ちょっとびっくり」と話しました。
松山市と今治市には記録的短時間大雨情報が出された他、松山市内の一部の地区に一時、警戒レベル5の緊急安全確保や土砂災害に関する警戒レベル4の避難指示が発令されました。
大雨は3連休初日の新幹線の利用客をも直撃しました。
午前11時頃のJR品川駅の構内では、「本日、新幹線は台風接近に伴う大雨の影響によりまして、現在運転を見合わせております」というアナウンスがされました。
東海道新幹線や山陽新幹線が全線で一時、運転を見合わせたため、再開を待つ旅行客などで混雑しました。
小田原に行く予定の人:
弟の結婚式があって(小田原市に)行く予定だったんですけど、1時間ぐらい遅れそう。
東海道新幹線は午前11時過ぎ、山陽新幹線は正午前に運転が再開されましたが、遅れや運休が出ています。
午後になると関西や東海、関東でも断続的に大雨となっています。
2日夜遅くにも大雨をもたらしている低気圧は東の海上に抜けるとみられていますが、引き続き、道路の冠水や河川の増水などに警戒が必要です。
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