天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは、10月11日、「国民スポーツ大会」を観戦するため佐賀県を訪問されました。お一人で地方公務に臨まれるのは今回が初めてです。
この記事の画像(15枚)佐賀空港で県知事らの出迎えを受けられた愛子さま。「少し緊張しております。2日間どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶されました。空港の外では多くの市民の歓声に手を振って応えられました。
「ようこそ、佐賀へ~!」
佐賀県庁では、幼稚園児らの元気な声に出迎えられました。愛子さまは「何歳ですか?」「幼稚園ではどんなことをするのが好きですか?」と優しく声を掛け、笑顔で交流されました。
その後、SAGAスタジアムに移動した愛子さまは、「国民スポーツ大会」の陸上競技を観戦されました。
「テレビで感じることのできない足音まで聞こえてきて感激でした」
「パワーをいただきました」
と話し、拍手で選手の健闘をたたえられました。
この日の夕方、佐賀城の本丸御殿を復元した歴史館を訪問し、愛子さまが勤務する日本赤十字社を創設した明治の偉人、佐賀県出身の佐野常民を描いた寸劇をご覧になりました。
佐野常民役が「人間を救うのは、人間だ」と、赤十字社の理念を語る場面をじっと見守られました。愛子さまは「大変迫力があって感動しました」「赤十字社の理念の言葉をお芝居に取り入れていただきありがとうございます」と出演者に伝えられていました。
訪問2日目は、SAGAアリーナで柔道競技をご観戦。
パリ・オリンピックでは毎晩遅くまで試合をご覧になっていたという愛子さま。『背負い投げと一本背負いの違い』など技について熱心に質問し、背負い投げが決まると「きれいに投げましたね」と感心されていたということです。
観戦後、佐賀市内の赤十字血液センターへ。災害支援の取り組みについて説明を受けられました。日赤でボランティアの育成などを担当する愛子さまは、行政などの大きな組織と、NPOやボランティアが連携することで、被災者のニーズに対応できるという話に「素晴らしいですね」と述べられていました。
また、献血に訪れていた大学生らに「何回くらいされましたか?」「体調はどうですか?」などと声を掛けられました。
最後に訪問されたのは、佐賀の伝統工芸品、手すき和紙の工房。地元でとれる梶の木を原料とした「名尾手すき和紙」は、300年を超える歴史があります。1軒だけ残る工房は、3年前の豪雨で被害を受けましたが2023年に再開しました。
紙すきにチャレンジされた愛子さま。訪問前に陛下から「紙すきは均一にするのが難しい」と体験談を聞かれたといいます。慎重な手つきで、桁と呼ばれる木枠を揺らし「紙、できてます?」と確認しながら、2枚の和紙をすかれました。体験を終えた愛子さまは「奥深いですね」と話されていました。
紙すき体験をサポートした職人・田中ももさんは、愛子さまについて「紙を均一にすることの難しさとか素早さにすごく関心があるように思いました」と振り返り、出来栄えについては「納得いのいくような出来の紙になったんじゃないかと思います」と話しました。
佐賀の歴史や文化にも触れ、初めての地方公務を笑顔で終えられた愛子さまです。
(「皇室ご一家」10月20日放送)
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