本格的な雪のシーズンを前に、村山市で安全な雪下ろしの手順を学ぶ研修会が開かれ
た。参加者たちは、特に危険なのは最初の10分間など、実践的な安全対策を学んでいた。
この研修会は、雪下ろしの安全な作業手順を学び転落など作業中の事故を防ごうと、北村山地域の自治体を対象に村山総合支庁が去年から開いている。
10月31日に村山市で行われた研修会には、雪下ろしの作業を請け負う建設業者や市民らが参加した。
講師は雪害を専門としている長岡技術科学大学(新潟)の上村靖司教授が務めた。
参加者は、命綱を安全に固定する結び方を学んだほか、状況に合わせた効果的な安全帯の使用方法やハシゴを登る際の注意点などを学んでいた。
(参加者)
「実技としてロープの結び方を学べる機会はなかなかないので、貴重で効果的な場になった」
「命綱やヘルメットを身に付けて、足元をしっかりさせて転落防止に力を入れたい」
昨シーズン、県内では除雪中の事故が17件発生していて、1人が死亡している。
上村教授の調べでは、除雪中の事故の原因は約6割が屋根やハシゴなどからの転落で、ほとんどの人が命綱を使用していなかった。
(上村靖司教授)
「“最初の10分”が一番危ないと言われている。段取りをしてハシゴを登って屋根に上り着くまでにいろいろな危険がある。安全な作業床を確保できるまでどう段取りするかが肝になる」
県は、雪下ろしをする際は必ず複数で行い、命綱を使用するなど安全対策の徹底を呼びかけている。
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