鳥取県境港市のタクシー会社「わかとり交通」が、10月21日に鳥取地裁米子支部より破産開始決定を受けたことが分かりました。負債総額は約3000万円で、新型コロナ禍で観光客などが減り、業績が低迷したことなどが背景となりました。

東京商工リサーチによると、破産開始決定を受けたのは、境港市松ヶ枝町のタクシー会社「わかとり交通」です。
「わかとり交通」は1972年8月に設立され、観光名所である水木しげるロード沿いに本社事務所を構え、観光客や地元客を対象に事業を展開。「目玉おやじの行灯」や鬼太郎などのイラストをあしらった車両を運行し、話題を呼びました。

しかし近年は、収益確保に苦戦を強いられた中で、新型コロナ禍には観光客をはじめとする利用客が減ったことで業績も低迷し、2021年3月期の売上高は1000万円にとどまっていたということです。
その後、コロナ禍が収束して需要回復が進んでいたものの、採算確保に苦戦し、厳しい資金状況が続き、2024年6月には同業者へ事業譲渡して休眠状態となっていました。
負債総額は約3000万円で、10月21日に鳥取地裁米子支部より破産開始決定を受けました。

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