2024年も各地で出没が相次いでいるクマの被害を防止しようと10月31日、自治体の担当者を集めて対策を共有する県の会議が開かれました。
岩手県盛岡市で開かれた31日の会議には、県や市町村のクマ対策の担当者など約50人が出席しました。
会議では、県の職員で農林水産省の鳥獣被害防止のアドバイザーである中森忠義さんが、クマへの対策の事例について講演しました。
この中では背の高い草を刈り取ることでクマが身を隠しにくくすることや、農作物や生ごみなどを放置しないようにして、クマを寄せ付けないことが重要と指摘しました。
また、農地や集落の周辺には、電気柵を設置することが有効だとして実物を使って説明しました。
農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー 中森忠義さん
「クマだとこのくらいの高さで(電気柵を)引かないといけない」
中森さんは、電気柵を使用する際にはワイヤーを適切な高さで緩みのないように張ることが重要で、支柱を多く使用することも効果的だと語りました。
農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー 中森忠義さん
「農作物被害から人身被害になったら大変なことになるので、対策を最初からやるということで電気柵を普及することは大事」
県では、31日の会議の内容を各市町村で2025年度の対策に向けて、予算編成をする際に生かしてほしいとしています。
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