43年ぶりとなるヤンキースとの頂上決戦を制し、8度目となるワールドチャンピオンに輝いたドジャース。
「イット!」では31日の大一番、列島各地で観戦する人たちを追ってきました。
劇的な試合展開に振り回される人たちが続出しました。
大谷翔平選手(30)のドジャースが世界一に輝いたワールドシリーズ第5戦。
運命の一戦に列島中が熱狂。
ニューヨークのスポーツバーだけでなく、東京・渋谷のスポーツバーもアメリカ本国顔負けの盛り上がり。
露天風呂では、熱湯ならぬ熱闘観戦、ゆっくりお風呂どころではありません。
そして、仕事に追われるサラリーマンは、緊迫した試合展開に「商談が(午後)1時から。結構ギリギリだけど気になって行きたいけど行けない」と話しました。
日本中が注目した激闘に“振り回される人々”を追いました。
第2戦で左肩を負傷した大谷選手。
「亜脱臼」と診断されるも出場を続け、30日はヒットもマークしていました。
東西名門同士のワールドシリーズ。
開幕からドジャースの3連勝で一気に優勝が決まるかと思われましたが、30日はヤンキースが快勝し、流れを引き戻しました。
そして迎えた運命の第5戦。
31日も大谷選手は1番指名打者で先発出場。
そのころ、東京都内の露天風呂では試合に夢中の人たち。
渋谷のスポーツバーも大盛り上がり。
そわそわが止まらない第1打席の初球。
積極的なスイングも、センターフライに倒れます。
一方、勢いに乗るヤンキース打線。
この日は初回から試合が動きます。
ランナー1塁で迎えるのはジャッジ選手。
ついに、ア・リーグのホームラン王がお目覚め。
覚醒したジャッジ選手の2ランホームランでヤンキースが先制すると続くチザムJr.選手も…。
3番、4番が2者連続ホームラン!
ヤンキー・スタジアムが大歓声に包まれます。
その後もヤンキース打線の勢いは止まらず、3回までに5得点。
一気にドジャースを突き放します。
一方的な試合展開となる中、露天風呂で試合を見ていた人たちは「のぼせちゃう」と続々と露天風呂から出て行きます。
そのころ大谷選手のスポンサー、寝具メーカーの西川では30日に続き、社内でライブビューイングが行われていました。
よく見ると仕事をしながら観戦する社員も。
社員:
きょうは月末ということもあり、商品開発部なんですけど、商品の提案っていうのが今大詰めのところなのでとても忙しいんですけれども、やっぱり大谷選手の活躍を見たい。(Q.締め切りは?)明日ですね。かなりやばい状態です。
さらに、オフィスの中ではテレビにくぎ付けな社員も。
社員たちは、「打ったときとか走ったときとかっていうのは見ちゃいます。もうすぐ仕事には戻りますけどね」「大変忙しいですけど気になって見ちゃいます。打たれすぎているので厳しいかもしれないけど頑張ってほしいです」と話しました。
しかし、ドジャース打線がその空気を一変させます。
満塁のチャンスを作ると、打席には大谷選手。
大チャンスをものにできず空振り三振。
それでも続くベッツ選手、フリーマン選手、テオスカー・ヘルナンデス選手が連続タイムリー!
ドジャースが一挙5得点を挙げ、同点に追いつきます。
そのころ、仕事をしながらパブリックビューイングを見ていた西川の男性はオフィスへ移動していました。
社員:
自分が見ていたときは3-0で負けていたんですけど。(Q.それ以降の経過は?)知らないですね。(Q.今5-5)めっちゃいいじゃないですか。きょう勝てるかもしれないですね。めっちゃ見たいです。ちょっと見に行きたいです。
試合は接戦のまま続き、後半へ。
8回表、6対6の同点となり、ランナー1塁3塁一打勝ち越しのチャンスでまたも大谷選手が打席へ。
露天風呂には、再びたくさんのお客さんが湯船に戻り、体のふやけも気にせずに熱闘観戦。
初球から振り抜きファウルかと思われましたが、相手キャッチャーのミットが大谷選手のバットをかすり、まさかの打撃妨害。
見せ場は作らせてもらいませんでしたが、これで満塁となります。
打席には元MVP、ベッツ選手。
大谷選手がつないだチャンスからついに逆転したドジャース。
世界一が近づき、西川のパブリックビューイングにも続々と社員が集まります。
迎えた9回裏、ツーアウト。
大谷選手も固唾をのんで見守ります。
大谷選手も笑顔で駆け出すと、歓喜の輪の中へ。
メジャー7年目にして悲願の世界一をつかみ取りました。
ニューヨークのスポーツバーや日本でも喜びの声が聞かれました。
「nishikawa」社員:
感動しました!おめでとうございます!(Q.このあとの仕事は?)もう仕事になんないです、でも頑張ります」
観戦していた人:
すばらしい!とてもうれしい!とても幸せだわ。
露天風呂で熱闘観戦を続けたお客さんは、「うれしいですよ。大谷さんのあの顔見たら。第一この場面に大谷がいなかったら来ないでしょうから。シリーズでさえ優勝するとは限らないし、すごい選手だよね。日本の誇りだ」と目頭を熱くさせていました。
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