2023年度、全国の小中学校で不登校だった児童・生徒が初めて30万人を超え、過去最多を更新しました。
文部科学省の調査によりますと、昨年度の不登校の小中学生は約34万6400人で11年連続で増加し、過去最多になりました。
増加率は前の年度に比べて若干低くなったものの、90日以上欠席している児童・生徒は55.0%に上っています。
不登校の児童・生徒や保護者からは「学校生活に対してやる気が出ない」「不安・抑うつ」「生活リズムの不調」などの相談がよせられているということです。
また、高校でも約6万8700人が不登校で過去最多になっています。
背景には、進学やクラス替えなどに適応出来ないことや、コロナ禍の影響で登校意欲が低下していることなどが考えられるとしています。
さらに、小中高校、特別支援学校でのいじめの認知件数は73万件を超え3年連続増加して過去最多になっています。
「いじめの重大事態」の発生件数も1300件を超えて過去最多で、文科省は学校としていじめの兆候を見逃してしまうなど、早期発見・早期対応への課題のほか教員が一人で抱え込んでしまうなど組織的な対応への課題も指摘しています。
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