東京電力は福島第一原子力発電所2号機での燃料デブリの試験的取り出し作業について、10月30日にロボットでデブリをつかんで吊り上げ、31日には「格納容器の外壁の中にある配管」まであと90センチのところまでデブリを引き出すことに成功した。
11月1日以降、週末にかけて2011年の事故以降初めて「格納容器外」へデブリを出す計画。
さらにその後、デブリの放射線量を測定し、作業に問題のないレベルであることを確認したうえで運搬用のボックスに格納し敷地外へ搬出する方針。分析は茨城県にある研究施設で行われる。
燃料デブリの取り出しは廃炉の最難関とされ、試験的取り出しも当初2021年中に実施される予定だったが、ロボットの制作遅れや変更などで延期されていた。
取り出しの準備が整い、2024年8月22日に着手されるはずだったが、作業工程のミスで再び延期。
9月10日に再開されたものの、カメラの不具合で9月17日に中断し、1か月あまりが経過したのち10月28日に再開した。
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