大阪メトロは31日、2025年大阪・関西万博の会場となる人工島・夢洲(ゆめしま)に新設される地下鉄中央線「夢洲駅」を報道陣に公開した。地下2階のホームにつながるエスカレーターには、駆け上がりなどを防ぐため、利用者の立ち位置を示す装置を付けた。
駅開業に合わせて開発されたエスカレーターは、ステップにLEDの光を当て二つの緑の丸印を映し、立ち位置を示す。歩いて上り下りするのを防ぎ、2列で立ち止まって利用することを促す。万博期間中(25年4~10月)は1日に最大約13万人が駅を利用すると想定されており、混雑緩和と安全確保を図るのが狙い。また、誰もが利用できる完全個室型の「オールジェンダートイレ」を大阪メトロとして初めて設置した。
夢洲駅は、中央線コスモスクエア駅から夢咲(ゆめさき)トンネルを通って約3.2キロ延伸される新線に設ける。開業は25年1月19日。
駅を建設した大阪市の第三セクター「大阪港トランスポートシステム」の担当者は「夢洲はカジノを含む統合型リゾート(IR)の予定地でもあり、世界各国から利用客が訪れる。さまざまな国の客がわくわくして地上に出られるように設計した」と話した。【洪玟香】
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