環境省沖縄奄美自然環境事務所は29日、那覇市の天久ちゅらまち公園の池で発見されたザリガニが、特定外来生物のミステリークレイフィッシュだったと発表した。成熟した7個体が捕獲され、国内で初めて定着している可能性があるという。同事務所によると、8月20日に市民から通報があった。7個体が生きた状態で捕獲され、体長60~80ミリで、すべてメス。
ミステリークレイフィッシュは米国のスロウザリガニが突然変異したもので、メスが単独で増殖する。体の側面にマーブル模様があり、アメリカザリガニと比べて体は強い赤色にならず、はさみは小さいのが特徴だ。
1990年代半ばにドイツの水族館業界に持ち込まれた後、ペットとして急拡大した。日本でもネット販売などで流通。2006年に北海道、16年に愛媛県の野外で単体が見つかり、20年に特定外来生物に指定し、生きたままの運搬や飼育を禁止した。
同事務所は天久ちゅらまち公園の池の立ち入りを制限し、調べを進めるとともに、池以外でミステリークレイフィッシュを見つけたら通報するよう呼びかけている。同事務所の電話098(836)6400。
(社会部・塩入雄一郎)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。