島根県は10月31日未明、大田市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されたと発表しました。
県は、午前3時に疑似患畜の発生を確定し、午前4時30分から危機管理対策本部会議を開催。約40万羽の殺処分など、防疫措置を開始しました。

30日午後0時15分、養鶏場から家畜保健衛生所に「成鶏舎1棟の一部に固まって7羽の死亡を確認した」との通報がありました。現地での簡易キット検査で陽性反応が出たため、県病性鑑定室でさらに詳細な検査を実施。31日午前2時までに、鳥インフルエンザウイルスの「H5亜型」が検出されました。

県は、31日午前8時から現地での殺処分作業を開始。11月4日までに40万羽の殺処分を完了し、7日までに農場の防疫措置を終える予定だとしています。
また、発生農場を中心とする半径3km圏内を移動制限区域、半径10km圏内を搬出制限区域に設定。家きんや卵、関連物品の移動を制限しています。

県は県民に対し、「鶏卵や鶏肉を食べることで、鳥インフルエンザが人に感染する可能性はない」と説明。また、「発生農場では徹底した防疫措置がとられるため、感染した鶏肉や鶏卵が市場に出回ることはない」と強調し、冷静な対応を呼びかけています。

家きん飼養者に対しては、農場の消毒と鶏舎への野生動物の侵入防止対策の徹底・再確認を要請。不安な場合は、家畜保健衛生所に相談し、異常な鶏を発見した場合は速やかに通報するよう求めています。県は引き続き、感染拡大防止に努める方針です。

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