21億円の横領事件で罪に問われ、その後、無罪となった不動産会社の元社長が、当時の主任検事を刑事告発し、大阪高等検察庁は30日付けで告発状を受理しました。
不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長・山岸忍さんは、土地取引で21億円を横領したとして大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、その後の裁判で無罪が確定しました。
■大阪高検が30日付けで告発を受理
山岸さんは、10月4日、当時、捜査を指揮していた、大阪地検特捜部の主任・蜂須賀三紀雄検事について、不当に山岸さんを起訴するなどした特別公務員職権乱用や偽証などの疑いで、大阪高等検察庁に刑事告発していました。
大阪高検は、30日付けで告発を受理。事件は、大阪高検・公安部が担当するということです。
■大阪地検「告発内容を把握していないのでコメントは差し控える」
告発の受理を受けて、大阪地方検察庁の田中知子次席検事は、「告発の内容について大阪地検では把握していないので、コメントは差し控えたい」としています。
この事件をめぐっては、関係者の取り調べを担当した検事が刑事裁判にかけられる異例の事態となっています。
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