福山市の60代の女性が警察官などを騙る男に指示され、およそ1億4000万円分の暗号資産を購入し騙し取られました。
特殊詐欺の被害額では県内で過去3番目に大きいということです。

警察によりますと、先月7日、福山市に住む60代無職の女性の自宅に仙台市の警察官を名乗る男などから電話があり、「詐欺の犯人の押収物にあなた名義のキャッシュカードがあった」「証拠保全のため資産を差し押さえることになる」と説明されました。

さらに検察官を名乗る男から「資産の差し押さえを回避するため」に、金融機関の口座と暗号資産取引所のアカウントを開設するよう指示されました。
女性は送られてきた警察手帳の画像などから、一連の話を信用し、暗号資産を購入して指定されたアドレスに14回にわたり暗号資産、およそ1億4000万円分を送信しました。

その後、不審に思った女性が仙台の警察署に電話し、警察官が在籍していなかったことから警察署に被害届を出したということです。
県警は「警察官が預金を他人名義の口座に移すよう指示することはない」と注意を呼び掛けています。

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