首都圏で相次ぐ強盗などのうち、千葉県市川市の住宅で住人女性(50)が連れ去られた事件で、強盗致傷容疑などで逮捕された自称飲食店従業員、久保田陸斗容疑者(21)が、「なんでもいいから仕事ください」と事件前にX(ツイッター)に投稿したと供述していることが千葉県警への取材で判明した。千葉県警は、指示役側がこの投稿を見て、「闇バイト」に誘い込んだとみて調べている。
千葉県警によると、久保田容疑者は「Xに『なんでもいいから仕事ください』『何か仕事ありませんか』と投稿した」と供述。その後、指示役側から反応があり、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」に誘導され、指示を受けたと説明しているという。
一連の事件では、逮捕された実行役らがXなどのSNS(ネット交流サービス)で「ホワイト案件」といった誘い文句を見て、闇バイトに応募するケースが多かった。一方で久保田容疑者の場合は、指示役側が投稿を見て接触してきたとみられ、千葉県警は指示グループが実行役を探していたとみて調べている。
千葉県警は30日、久保田容疑者を強盗致傷容疑などで送検した。捜査関係者によると、防犯カメラの解析などから、久保田容疑者は横浜市青葉区で15日にあった強盗殺人事件に関与した疑いもあるという。【林帆南】
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