東京電力は福島第一原子力発電所2号機での燃料デブリの試験的取り出しについて、10月30日午後0時33分に「デブリの吊り上げ」を完了したと公表した。
現時点で格納容器を出る「一歩手前」までデブリが持ち上げられている状態。
この状態まで燃料デブリを吊り上げたのは2011年の事故以降初めてで、今後、格納容器の外に出して放射線量を測定し、作業継続が問題ない線量だと判断されれば、デブリを運搬用ボックスに入れて敷地外に運び出す計画。
茨城県にある研究施設での分析が予定されている。
燃料デブリの取り出しは廃炉の最難関とされ、試験的取り出しも当初2021年中に実施される予定だったが、ロボットの制作遅れや変更などで延期されていた。
取り出しの準備が整い、2024年8月22日に着手されるはずだったが、作業工程のミスで再び延期。9月10日に再開されたものの、カメラの不具合で9月17日に中断し、1か月あまりが経過したのち10月28日に再開した。
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