東京電力は10月30日午前9時57分に福島第一原子力発電所長が「2号機の燃料デブリ取り出しのための把持」作業の開始を判断したと公表した。
燃料デブリを取り出しのために把持し吊り上げるのは2011年の事故以降初めてで、30日は格納容器を出る「一歩手前」までデブリをつかんだままの状態で持ち上げる方針。
燃料デブリの取り出しは廃炉の最難関とされ、試験的取り出しも当初2021年中に実施される予定だったが、ロボットの制作遅れや変更などで延期されていた。
取り出しの準備が整い、2024年8月22日に着手されるはずだったが、作業工程のミスで再び延期。9月10日に再開されたものの、カメラの不具合で9月17日に中断し、1か月あまりが経過したのち10月28日に再開した。
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