災害時に帰宅困難になった人たちの一時滞在施設を開設する訓練が、福岡市・天神で行われました。

◆館内アナウンス
「ただいま地震が発生しました。落ち着いて行動してください」

29日、ソラリアプラザで行われたこの訓練には、天神エリアの企業や西鉄の社員、福岡市の職員など合わせて約70人が参加しました。

訓練は、福岡市で最大震度6弱の地震が発生して交通機関が止まって多くの『帰宅困難者』が出ているとの想定で行われ、参加者はまず、施設内に受け入れることができるかどうか、床や壁などの安全を確認しました。

その後、1階にテントを組み立て更衣室やトイレを設置したほか、段ボールでプライベートスペースを確保。

『帰宅困難者』をそれぞれの場所へ案内していました。

福岡市によりますと、大震災が発生した場合、市内では最大で約19万人、天神地区だけでも約2万500人の行き場がなくなる恐れがあるということです。

◆We Love天神協議会 荒牧正道 事務局長
「天神エリアにはこういった一時滞在施設がまだまだ多くあるので、それぞれの施設がより早くこういったものが作れる、受け入れられるようになる環境を側面から支援させてもらえれば」

主催者は「有事の際にも市民に安全安心に過ごしてもらいたい」としています。

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