福島第一原子力発電所2号機での燃料デブリの試験的取り出しが、10月28日午前9時すぎに再開された。
燃料デブリの取り出しは廃炉の最難関とされ、試験的取り出しも当初2021年中に実施される予定だったが、ロボットの制作遅れや変更などで延期されていた。
取り出しの準備が整い、2024年8月22日に着手されるはずだったが、作業工程のミスで再び延期。9月10日に再開され、ロボットが一度はデブリに触れたものの、2台のカメラの映像が途切れてしまったことから9月17日に中断し、1か月あまりが経過していた。
カメラは強い放射線に晒されたことで内部に電気がたまって不具合を起こしたとみられ、再起動や強い電圧をかけることでも復旧しなかったことから、東京電力はカメラの交換を決断した。
カメラは、同じ種類の別のものに交換されたが、東京電力は「前回は試験的取り出し作業中にカメラのスイッチを一時的に切ってしまったが、次は起動状態を維持して電気がたまらないようにすることで同じような不具合を回避する」としている。
デブリの取り出しまで約2週間を見込んでいる。
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