今回、静物を被写体に選んだのには、理由があります。ピントを合わせる時は、絞りを開放にするのが見やすいのですが、撮影時には絞り込まなければなりません。撮影にちょっと時間がかかるので、動きの速いものを避けたのです。単純明快でしょ! あっ、連写もできませんよ、フィルムを巻き上げないと、ミラーは下りませんから。1枚撮ると、ファインダーが真っ暗になります。【中村琢磨】
25年以上前だったかな? ドイツ土産にもらったこのカメラはフリーマーケットで入手したそうです。レザーが劣化していますが、本体は丈夫な金属の塊。びくともしません。ただ使ってみて問題に気づきました。あまりに頑丈な構造故に、フィルムを撮りきって巻き上げる時に、力が強すぎてフィルムのパーフォレーション(縁にある送り用の穴)を損傷することがあるのです。安全策を選ぶなら、33~34枚撮影後、早めに巻き戻した方が良さそうです。
いきなり、欠点から入ってしまいました。でも、逆に言えば、「使ってみて不便を感じなかった」ということです。気を付けるのは、フィルム装塡(そうてん)後カウンターをゼロに合わせるのを忘れないようにすることぐらいですかね。
使用機材
Exa Version1+Meritar50mmF2.9
ドイツのIhagee社製で1951年に発売された。シャッタースピードはB、25分の1秒、50分の1秒、100分の1秒、150分の1秒。稼働するミラーがシャッターになった独特の形状で、フィルム装塡後カウンターを合わせる。フィルムを巻き上げるとミラーが下りる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。