シリーズでお伝えしているお天気箱。26日から始まる全障スポ、そしてその後はバルーンフェスタや唐津くんちとイベントが目白押しということで今後の天気を聞いていきます。担当は甲斐隆宏さんです。

【甲斐気象予報士】
来週木曜日からいよいよ佐賀インターナショナルバルーンフェスタが開催されます。佐賀県の秋の風物詩ですよね。そもそもなぜバルーンがふわふわと空を飛べるのかといいますと、空気は暖めると軽くなる性質を持っています。気球内に暖かい空気を入れることによって、周りの空気との温度差がうまれます。この気温差が大きくなると、浮力を得て浮かぶことが出来るんですよ。
一方、下がりたい場合はバルーンの上が弁のようになっていますので、暖かい空気を逃がして周囲との温度差を小さくすることで下がることが出来ます。上空は高さによって微妙に風の向きが違っているため、パイロット達は風を読んで、熱気球を上下をさせながら目的地に向かう風を探しているんです。佐賀平野は脊振山から吹きおりてくる風などが複雑に混ざり合っているために、難易度の高いエリアとなっています。
バルーンを飛ばす時間にも天気が関わります。競技は朝7時からと午後3時から行われています。早朝や夕方ごろは地表付近が冷やされて大気が安定していることが多く、風の影響を受けにくくなっています。特に早朝は大気が安定しやすいため、飛ぶ確率も午後に比べると高くなります。また、日中は日差しによって地面が暖められるため上昇気流が起きやすく、風が発生しやすくなります。このため午後の競技は晴れていても風が強まって中止になることが朝よりも多くなっています。

【キャスター】
行くなら朝がおすすめですね。

【甲斐気象予報士】
そうなりますね。朝はグッと冷え込むため上着を用意していきましょう。

【キャスター】
全障スポ・そして衆議院議員選挙の投票も行われる週末の天気は?

【甲斐気象予報士】
26日(土)はスッキリしない空模様となるでしょう。朝を中心に雨が降りやすい予報です。お出かけされる方は折りたたみの傘をお持ちください。
27日(日)は雲が多く、にわか雨の可能性があります。
月曜日以降も気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなる見込みです。最高気温は平年並みか高く、秋の深まりはゆっくりとなるでしょう。

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