今年7月から9月にかけて、仙台市に住む70代女性が警察官を装った男らに「事件に関与している」などと嘘の話をされ、約1億2000万円をだまし取られる特殊詐欺の被害に遭いました。宮城県内の特殊詐欺事件としては、過去最大の被害額となります。

被害に遭ったのは、仙台市太白区に住む70代女性です。
警察によりますと、今年7月6日、女性の自宅に総務省を名乗る音声ガイダンスが届き、その後、警察官を装った男から「あなたの名前で携帯電話が契約されている」と告げられました。さらに、メッセージアプリを通じて「事件に関与しており口座が凍結される」と伝えられ、話を信じた女性は男の指示に従って新たに銀行口座を開設したということです。

その後、検察官を名乗る別の男から「お金を調べる必要がある」と言われ、女性は新しい口座に複数回にわたって現金約1億2000万円を入金しましたが、女性が後日、口座を確認すると預けたお金が無くなっていて、警察に相談したことで被害が発覚しました。

県内では、今年9月末時点で特殊詐欺事件が262件発生していて、被害総額は8億6997万円に上っています。今回の被害額は宮城県内の特殊詐欺事件としては過去最大の被害額で、警察が注意を呼び掛けています。

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