琉球エアーコミューター(RAC)は23日、保有する5機のうち4機で、タイヤのホイールを留めるボルトに緩みが見つかったと発表した。過去に同様の事例はないという。

 同社によると、22日午後10時ごろ、那覇空港で整備点検中のボンバルディアDHC8-400型で、タイヤの一部に空気圧の低下が見つかった。原因を調べたところ、ホイールを留めるボルト16本のうち12本に緩みがあった。

 他の機材も確認したところ、別の3機にも同様の不具合が見つかった。

 同社によると、離着陸時に緩んだ可能性があるが、23日午後6時までに緩みの原因は特定されておらず、メーカーと共に調査している。RACが保有する別の1機は機体のメンテナンスに入っていて、運航していない。

 RACは那覇を中心に鹿児島県の与論島や南・北大東、久米島、宮古や八重山の離島などを結ぶ計10路線を運航している。

 RACの波平進社長は23日、記者団の取材に応じ「代替手段がない小規模離島路線で運航を停止することになり、大変申し訳ない」と陳謝した。同社は、24日も20便の欠航があるとして、臨時便などの設定を検討している。

(社会部・垣花きらら)

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