山岳遭難の救助隊員などを対象とした研修会が宮城県警本部で開かれ、近年被害が拡大している「クマ」について、専門家が対処法を教えました。
県警によりますと、今年度、県内のクマの目撃件数は680件で、昨年度よりわずかに減少しています。
東京農工大院 小池伸介教授
「イメージとしては足の短い太った大型犬、そんな感じが多くのツキノワグマ」
10月22日、県警で開かれた研修会では、ツキノワグマの生態に詳しい専門家が「クマに遭遇してからできることはほぼない。出合わないように対策する必要がある」と講演しました。
また今年はクマのえさとなるブナの実が豊作で、冬眠明けの来年春ごろ、被害のリスクが高まることが想定されるということです。
県警地域課 千葉英孝課長補佐
「山はいつのシーズン、どこにでも可能性があるということで、クマ鈴だとか、そういった準備をして山に入っていただきたい」
県警は登山道や見通しのいい場所を歩いたり、鈴やラジオで音を出したりすることが大切だとしています。
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