2024年夏(7月1日~9月30日)の落雷回数は、前年同時期に比べ東京都内で3・9倍、埼玉県内で4・1倍と急増したことが23日、ウェザーニューズのまとめで判明した。両都県で発生したゲリラ豪雨の回数は前年並みか微増だったが、気温が高かったことに加えて、高気圧周辺の暖かく湿った空気が流れ込んだことで落雷が発生しやすかったとみている。
落雷は都内で6万741回、埼玉で11万1274回あった。両都県を含む関東甲信地方では50万3620回あり、前年同時期比で1・4倍だった。9月8日には栃木県真岡市の井頭公園で開かれていた音楽イベント会場で、9人がけが、うち6人が搬送される落雷の被害があった。
一方、全国のゲリラ豪雨の発生回数は7万8945回で、前年から2割減った。東京は前年並みの1049回、埼玉では1・2倍の891回だった。東日本は前年並みだったが、北日本と西日本では減った。西日本を中心に高気圧の勢力が強く、積乱雲の発達が抑制されたためとみられる。
ウェザーニューズはスマートフォンのアプリを通じてアンケートを実施。ゲリラ豪雨に遭遇したかどうか尋ねる質問では「遭遇した」が72・0%で、前年(75・7%)と同程度だった。遭遇率が最も高かったのは群馬県で89・1%だった。
命の危機を感じたかどうかという質問には、14・8%が「感じた」と答えた。アンケートには全国1万6100人が回答した。【早川健人】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。