首都圏を中心に相次ぐ強盗などを巡り、警察当局が関連を調べている千葉県鎌ケ谷市の住居侵入事件で、千葉県警は23日、保育士、前田祐一郎(25)=東京都新宿区北新宿3=と会社員、河合優介(31)=葛飾区西水元2=の両容疑者を住居侵入容疑で逮捕したと発表した。
県警は2人が「闇バイト」に応募し、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で指示役から連絡を受けながら事件に関わったとみている。
逮捕容疑は共謀し、14日午前2時10分ごろ、鎌ケ谷市の女性(86)の住宅に、1階の掃き出し窓から侵入したとしている。
県警によると、当時、住宅では女性ら家族が就寝していた。掃き出し窓が割られる音に気づいた家族が大声を出したところ、実行役は逃走。盗まれたものはなかった。
前田容疑者は、X(ツイッター)で「資金調達」と検索して指示役側と接触したと供述。また「指示役らとシグナルで連絡を取り合うようになり、身分証の写真を提示し、指示を受けながら事件に及んだ」と説明しているという。河合容疑者の認否は明らかにしていない。
県警は前田容疑者が実行役で、河合容疑者が運転手役だったとみて調べている。また窓ガラスが割られるなどの手口が、各地で相次ぐ一連の事件と似ているとして、関連を調べている。【林帆南】
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