北九州市の武内和久市長と山口県下関市の前田晋太郎市長が17日、下関市の長府庭園書院でトップ会談を開き、ふるさと納税で両市共通の返礼品を用意することなどを決めた。県境をまたいで同じ返礼品を設定するのは全国で初めて。11月1日から受け付ける。【山本泰久】
両市の市長会談は15回目で、武内、前田両市長の会談は2023年5月以来2回目。前田市長は、下関市が三菱重工(東京都)から23年に取得した「長府苑(旧田中隆邸)」で武内市長を出迎え、苑内を散策した後、会談に臨んだ。
会談では、両市のふるさと納税返礼品に門司港と唐戸エリアの計57店で使用できる10%プレミアム付き電子クーポン「かんもんPAY」を用意▽インバウンド観光客向けに北九州空港―唐戸間で船を試験的に運航▽25年3月に64年ぶりとなる両市対抗の野球大会を復活させ、小中学生、社会人対象の軟式野球大会を開催――することなどを決めた。
会談後、記者会見に臨んだ武内市長は「昨年より飛躍的に信頼関係が強化された。特にふるさと納税返礼品で、関門に来る人たちにお金を落としてもらうスキームができたことが大きい」。前田市長は「話しやすくなったというのは、アイデアがそれだけ生まれているということ。これからも両市連携を深めたい」と手応えを語った。
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