気温が急に下がり、一日の寒暖差が激しい日が続いています。この季節の変わり目は「頭痛」が起こりやすく、悩んでいる人も多いようです。
季節の変わり目である梅雨や、夏から秋に移るいまの時期に起こりやすい頭痛。福井市にある済生会病院の山崎法明医師に、頭痛はなぜが起こるのか、そしてどんな対処法があるのかを聞きました。(※山崎医師のさきは立つ崎)
頭痛の要因について山崎医師は「気圧の変化や温度の変化、湿度の変化が影響しているといわれている」と話します。
中でも気圧の変化が重要で、気圧が下がるときに頭痛が起こりやすいといわれていて
「特に人間は耳で気圧の変化を感じる。耳の奥に内耳という、気圧のセンサーがあり、そのセンサーが気圧の変化を感知して、自律神経を乱すことによって頭痛が出たり体調不良になったりするといわれている」と説明します。
また、頭痛が起こりやすい人については「女性の方が圧倒的に多く、耳で感知することから考えると乗り物酔いする人、元々頭痛持ちの人、また外来に来る人を見ていると圧倒的に若く、働きざかりの人が多い。下は10代から上は40代、50代までが一番多いのではないか」とします。
頭痛が起こったときの対処法として山崎医師が教えてくれたのは、耳のマッサージです。
「耳で気圧を感知するので、耳の血行を良くするのが大事。耳を横に引っ張ったり、上に引っ張ったり下に引っ張ったりを5秒ずつくらい。そして後ろにゆっくり回したり、耳を餃子みたいにギューッとつまんで小さくしたり、あとは耳を覆って後ろにゆっくり回したり」というマッサージは予防としても効果があり、耳の血行をよくすることで自律神経の乱れにつながりにくくなるということです。
また山崎医師によりますと、普段から頭痛を起こりにくくするには、以下のようなことに気を付けて自律神経の乱れを整えることが重要です。
▼睡眠を十分にとって規則正しい生活をする
▼適度に運動をして汗をかく
▼スマホやパソコンなどの使用で長時間同じ姿勢にならないようにする
それでも頭痛がよくならない場合は「病院を受診すれば薬の治療もある。めまい止めの薬を飲んだり、漢方を飲んだりすることで、耳のリンパの流れやむくみをとることもできるので、治療は可能。どうしてもよくならない人は受診してほしい」と話しています。
また、気象情報会社「ウェザーニューズ」のホームページやアプリでは、頭痛やめまいなどの起こりやすさを予測しています。気圧の変化がグラフになっていて、イラストでも安心・やや注意・注意・警戒の4段階で警戒のレベルが表示されています。
耳のマッサージやこれらの情報を合わせて活用し、予防に役立てましょう。
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