福岡市内の住宅に名刺も出さず名前も名乗らない不審な訪問業者が現れていて、警察が注意を呼びかけています。
関東で14件発生した闇バイト連続強盗事件。
このうち神奈川県横浜市の強盗殺人事件の現場周辺では、事件発生の数カ月前から不審な業者の訪問が相次いでいたことが分かっていて、警察は強盗の下見の可能性もあると指摘しています。
実は、同じような不審な業者の訪問が福岡でも相次いでいることが分かりました。
◆記者リポート
「閑静な住宅街で、電気業者を装い、住人が不在の時間などを聞き出す不審者の情報が相次いでいます」
不審な業者の情報が複数、警察に寄せられたのは、福岡市早良区高取と百道の住宅街。
訪問が相次いだのは10月上旬の夕方だったといいます。
警察によりますと、現れたのは通信会社の社員を名乗る20代くらいの男。
身長170センチくらい、黒いジャンパーに黒いタブレットを持ち「電柱から線を引く工事をするので近くをまわっている」などと一戸建ての住宅を訪ねてきたといいます。
そして男は対応した住人に「いつ留守にするのか?」「車はいつ使うのか?」などと、家にいない時間帯や移動手段など個人情報を事細かに聞き出そうとしたといいます。
不審に思った住人が社員証の提示を求めると、男は「ない」と答えたということです。
男が出没した地域の取材を進めると、ある住宅のインターホンに住人との面談を求める不審な男の映像が残されていました。
男の耳にはワイヤレスイヤホンがついていて、身長170センチくらい、黒いジャンパーに黒いタブレットを持っています。
対応した住人によると…。
◆住人
「電気の工事をするにあたっての説明をしたいとかでした」
不審な男はインターホン越しにしきりに「直接説明したい」と面談を求めたといいます。
しかし住人は要求には応じず、追い返しました。
◆住人
「(普通は)スーツで大体2人組、『(案内の)チラシ入れときます』とか。あまりないですよね、下に来て『説明させてください』とか。強盗とか…子供もいるし普通にいや」
警察は、今回記録された男の映像を確認し、関心を寄せるとともに、訪ねてくる不審な人物に面談を求められても応じないよう注意を呼びかけています。
狙われる戸建て住宅 対策は
関東で相次いでいる強盗事件の事件の特徴として、多くは戸建て住宅を狙ったものであるというところが挙げられます。
どのような対策が必要なのか、防犯アドバイザーの京師美佳さんに伺ったところ、防犯カメラ、センサーライトなどの設置もありますが、とにかく重要なのが「犯人が侵入してくるまでの時間を稼ぐ」こと。
そのため、窓ガラスに防犯フィルムを貼ったり、補助錠をつけたりといった「時間を稼ぐ対策」も有効だということです。
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