北海道付近は10月19日から冬型の気圧配置となり、上空に強い寒気が流れ込みました。

 札幌市では20日未明に「初雪」が観測されました。

 平年より8日早く、去年より22日早い観測で、10月の初雪は7年ぶりです。

 札幌市内は19日夜から”あられ”が断続的に降り、芝生の上や車があられで白くなるほどでした。

 20日未明にはあられの他、雪がちらつき初雪の発表となりました。(あられはヒョウと同じ氷の粒とみなされ「雪」とは判定されません。大気中の水蒸気が凍って、雪の結晶が解けずに地上に降ってきた場合は「雪」と観測されます。)

 初雪は札幌市だけでなく、19日夜から20日朝にかけて稚内市、旭川市、網走市、帯広市でも観測。いずれも平年と同じか、10日前後早い観測となりました。

 北海道では最高峰の大雪山系旭岳の初冠雪が、今シーズンまだ観測されておらず、1888年の統計開始以来、最も遅くなっています。(山でも19日から雪が降っていますが、初冠雪は麓の気象台から山の雪が見えないと観測との発表ができません。)

 そんな中、平地での初雪が先に観測され、山と平地に同時に冬の到来を感じる珍しい年となっています。

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