自民党の岸田文雄前首相は19日午後、大阪市内の神社で街頭演説した。岸田氏は「政治とカネ」の問題についておわびの言葉を述べ、経済や外交などについて語ったが、同日朝に自民党本部近くで火炎瓶が投げつけられた事件には言及しなかった。
岸田氏は首相だった2023年4月、衆院和歌山1区補選の応援演説で訪れた和歌山市内の漁港で、筒状の爆弾を投げつけられた。警察庁は要人警護について、聴衆との距離を十分に確保し、手荷物検査を一律実施するなどの対策を講じている。
19日、岸田氏は公明党前職の応援で訪れた。街宣車から約20メートルの距離をおいて金属製の柵が設けられ、聴衆は外側に誘導された。演説の開始前には、危険物がないかどうか警察官が警察犬と調べ、岸田氏が立つ車の上も防弾対応をするなど、厳重な警備態勢をとった。【戸田紗友莉、斉藤朋恵】
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