今週15日に第50回衆院選が公示され、12日間の選挙戦が幕を開けました。沖縄選挙区では1区から4区に計16人が立候補を届け出ました。投開票日は27日です。米軍基地問題や子どもの貧困、物価高といった家庭支援、人手不足の中での経済振興など多くの課題が山積する中、候補者は第一声で何を訴えたのでしょうか。

 全国では女性の候補者数が過去最多となったようです。スイスのシンクタンク、世界経済フォーラムが各国の男女平等度を順位付けした2024年版「男女格差(ジェンダー・ギャップ)報告」では、日本は146カ国中118位で、先進7カ国(G7)では依然として最下位の状況が続きます。特に経済と政治が足を引っ張っています。こうした現状を打破するきっかけになるのかも注視していきたいと思います。

有権者に手を振る候補者ら=沖縄本島南部

 沖縄タイムス+プラスでは特設ページを公開し、沖縄選挙区の候補者の経歴や政策アンケートを詳しく紹介しています。投票の参考にしてください。

 特設サイトはこちら。【衆院選 2024.10.27】

 すでに衆院選の期日前投票が県内全41市町村の期日前投票所で始まっています。多くの市町村では役所や役場の本庁舎で、入場券がなくても身分証などで本人確認ができれば投票できます。しっかりと立候補者の訴えを聞き、政策を比較した上で、沖縄のより良い未来をつくるために1票を投じてほしいと思います。必ず、投票に行きましょう。

お気に入りの一杯は?

 今週17日は「沖縄そばの日」「琉球料理の日」が重なり、「まーさむん(おいしいものの意味)」の話題が多く出ました。県民に限らず、沖縄そばを食べたことがある人なら、お気に入りの一杯があるはず。沖縄そば屋は県内でも出店数が増えているようです。

 記事を読んで思わず喉を鳴らしてしまいました。まさかこんなユニークな沖縄そば屋ができているとは知りませんでした。新規店舗があれば、老舗の名店の味を受け継ぎオープンしたお店も。72年続いた沖縄そば屋「むつみ橋かどや」の味を受け継いだ、浦添市の「喫茶燕」の話題も読まれました。

かどや監修の沖縄そば

 また、沖縄から遠く離れたハワイの製麺メーカーが、沖縄そばのアメリカでの市場開拓に取り組んでいます。ラーメンやうどんといった日本発の麺がブームとなっているアメリカで、沖縄そばがブームを生み出せるのか、今後に注目です。

 「琉球料理の日」は毎月第3木曜日。難しそうなイメージがあり、なかなか琉球料理を作る機会がないという方も多いのではないでしょうか。そんな方は、沖縄料理や琉球料理の作り方を解説してくれる「沖縄料理レシピありんくりん」を参考にしてみてください。

 この週末は、新しくできた沖縄そば屋を巡ったり、琉球料理・沖縄料理を作ったりして、新しい味を試してみるのもいいですね。

秋の夜長に天体観測

 17日は、今年最も大きく見える満月「スーパームーン」が観測できる日でした。写真が大好きな政経部の銘苅一哲記者が撮った、こちらの写真は目を引きました。

明け方の西の空に浮かぶスーパームーン=18日午前6時31分、那覇市若狭(銘苅一哲撮影)

 写真は18日午前6時半過ぎ、那覇市若狭のクルーズバーズ近くにある子どもの像とコラボしたスーパームーンです。幻想的ですね。銘苅記者が今話題の「紫金山・アトラス彗星」の観察や撮影のポイントを解説してくれたこちらの記事も必読です。

 20日まで見頃らしいので、今夜空を眺めてみてはいかがでしょうか。

教育通して多様な社会実現へ

 沖縄発のスタートアップを深掘りしている連載「スタートアップ・ノート」では、今週ハローワールドを取り上げました。4回目に取り上げたうむさんラボと同様、利益を上げながら、社会課題の解決につながるインパクトを大切にしている教育系スタートアップです。

在日外国人宅にホームステイする「まちなか留学」で料理を通して国際交流する子どもたち(ハローワールド提供)

 彼らの開発した英語学習支援・国際交流ツール「ワールドクラスルーム」は、今年から那覇市内の全公立中学校に教材として正式に採択されており、同年9月時点で国内250校、これまでに累計14万5千人が利用しています。メガバンクも含めた金融機関から融資を受けるなど、教育を通して、多様な社会の実現を目指す沖縄発のスタートアップの今後の取り組みに期待が集まっています。

 10月も後半に入りましたが、日中はまだ暑い日が続きます。この暑さがいつまで続くのか、気象予報士・崎濱綾子さんが人気コラム「うちなぁ季節めぐり」で答えてくれています。最高気温が30度を超える真夏日は、23日が最後かもしれないそうです。一方で、同じころにフィリピン東に熱帯低気圧が進んでくる可能性もあるとか。コラムを読んだ上で、最新の気象情報をご確認ください。それでは今週はこの辺で。デジタル編集部の川野百合子が担当しました。

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