職員3人が逮捕された障害者支援施設「岸和田光生療護園」=23日午後、大阪府岸和田市

大阪府岸和田市の障害者支援施設「岸和田光生療護園」で重度の知的障害がある入所者の男性(50)に繰り返し暴行したとして大阪府警は25日、暴力行為法違反(常習的暴行)の疑いで、介護士の白間慎吾容疑者(26)ら施設職員の男3人を逮捕した。

府警によると男性にけがはなかったが、3月4日に施設内で病死。持病がなかったことから不審に思った遺族が施設に相談し、防犯カメラの映像から暴行が発覚した。府警が詳しい経緯を調べている。

ほかに逮捕されたのは、いずれもベトナム国籍で介護施設職員のドン・ドゥック・カイン容疑者(28)と、ダン・タイン・ズオン容疑者(24)。白間容疑者は「何度注意しても聞いてくれないし、いらいらがたまり殴ったり蹴ったりした」、カイン容疑者は「忙しいときに暴れたのでいらいらしてたたいた」などと供述している。ズオン容疑者は「心当たりがない」と容疑を否認しているという。

大阪府警岸和田署に入る白間慎吾容疑者=25日午前8時11分、大阪府岸和田市(渡辺恭晃撮影)
大阪府警岸和田署に入るカイン容疑者=25日午前7時38分、大阪府岸和田市(渡辺恭晃撮影)
大阪府警岸和田署に入るズオン容疑者=25日午前7時59分、大阪府岸和田市(渡辺恭晃撮影)

3人の逮捕容疑は2月、それぞれ施設2階の共有スペースで、男性の頭を殴ったり、下半身を足蹴りしたりするなど繰り返し暴行をしたとしている。白間容疑者は2月21日~25日の間に、男性の背中を足蹴りするなど計12回暴行を加えていた。男性には身体障害もあった。

施設のホームページによると、入居定員は99人で重度の障害のある人の利用が多いという。

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