再審=やり直しの裁判で無罪判決が確定した袴田巖さんの選挙権が回復し、10月16日には浜松市の自宅に衆議院議員選挙の投票所入場券が届きました。

袴田巖さんの姉・ひで子さん:
これで選挙権が復活しました。ありがとうございます

16日、浜松市の袴田さんの自宅に届いたのは、27日に投開票を迎える衆院選の投票所の入場券です。

袴田さんは58年前、当時の清水市で一家4人が殺害された事件で死刑が確定しましたが、やり直しの裁判で静岡地裁は無罪を言い渡し、10月9日に無罪判決が確定しました。

公職選挙法では「禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでの者」に選挙権を認めておらず、袴田さんは死刑が確定した1980年以来44年ぶりに選挙権が回復したことになります。

袴田さんは長年の拘禁生活の影響で意思の疎通が難しい状況ですが、姉のひで子さんは「選挙の雰囲気を知ってもらいたいので投票所に連れていきたい」と話しています。

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