今月上旬、呉市に住む30代の女性が警察官や検察官を騙る人物から「身柄保証金を払う必要がある」などと指示され、990万円をだまし取られる詐欺事件が発生しました。

被害にあったのは呉市に住む30代の看護師の女性です。
警察によりますと、今月4日、女性の携帯電話に通信事業者になりすました男とみられる人物から「あなたの携帯電話から大量の迷惑メールが送られている」「被害届を出せば携帯を止めなくてもよくなる」などと連絡がありました。

さらに女性は、その人物に「警察官」や「検察官」といった実際には存在しない人物と連絡を取るよう指示されたということです。

その後、女性は、警察官や検察官をかたる人物から「身柄拘束されたくなければ身柄保証金を払う必要がある」などと電話で言われ、その人物らが指定した金融機関の口座に現金合わせて990万円を振り込みました。

女性から話を聞いた家族が詐欺を疑い、女性は自ら警察に相談し、詐欺だったことが分かりました。

広島県内では、今月に入りニセの逮捕状を使って現金をだまし取ろうとする詐欺未遂事件など、警察官などをかたる詐欺事件が相次いでいます。

警察は「通信事業者が、被害届の説明をすることはなく、ましてや、警察官や検察官が保証金を求めることはない。このような電話やメールなどがあればすぐに110番をしてほしい」と厳重な注意を呼び掛けています。

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