カリヨンの鐘が鳴らされ、黙禱をささげる「思いをつなぐ連絡会」のメンバーら=25日午前9時18分、兵庫県伊丹市(高田和彦撮影)

乗客106人と乗員が死亡したJR福知山線脱線事故から19年となった25日、市民18人が犠牲になった兵庫県伊丹市では、JR伊丹駅前広場で追悼行事が開かれ、高さ約15メートルのカリヨン(組み鐘)の鐘の音が響き渡る中、追悼の祈りがささげられた。

追悼行事は、事故の遺族や負傷者らでつくる「思いをつなぐ連絡会」などの主催で、事故翌年の平成18年から実施。事故発生時刻の午前9時18分になると、犠牲となった伊丹市民の数と同じ18回の鐘が鳴らされ、同会のメンバーら15人が事故現場の方角を向いて黙禱(もくとう)をささげた。

同会のメンバーで弁護士の武本夕香子さん(60)は「亡くなった方を決して忘れたくないという思いで実施している。できる限り長く続けていきたい」と話していた。

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