大阪市中央区で今年5月、高級腕時計「ロレックス」172本を積んだ配送車が盗まれたとされる事件で、大阪府警は17日、窃盗容疑で公開手配中だった住居不詳の自称アルバイト、村田徹容疑者(52)が新潟県内で逮捕されたと明らかにした。府警は村田容疑者の逮捕状を取り、16日夕に公開手配したと発表。その日の夜に容疑者が新潟県妙高市内の公衆電話から「出頭したい」と110番してきたことから、県警妙高署で署員が逮捕した。
逮捕容疑は大阪市中央区の路上で5月21日朝、荷物配達のために駐車中だった軽ワゴン車や、車内に積まれていたロレックスの腕時計172本などを盗んだとしている。ロレックスの販売価格は総額2億8245万円だった。府警は認否を明らかにしていない。
府警捜査3課によると、村田容疑者は妙高署に任意同行された際、バッグや現金、マイナンバーカードを所持していたという。府警は容疑者の身柄を府内の警察署に移し、新潟県内に滞在していた経緯などを調べる。
事件を巡って府警は10月15日までに、いずれも住居不定の特定抗争指定暴力団・山口組系組員、大西真也(52)と、無職の吉川俊男(55)両容疑者を窃盗容疑で逮捕。村田容疑者は現場で2人に対し、車の盗難や逃走経路を指示していたとみられる。
車はロレックスの正規販売代理店に腕時計を届ける途中で、運転手が別の荷物の配送のために停車していた約3分の間に盗まれた。盗まれた日の夕方に大阪市浪速区内の路上に乗り捨てられているのが見つかり、腕時計は残されていなかった。腕時計の一部は転売されているのが確認されており、府警は他にも売りさばき役など複数人が関与しているとみている。
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