環境省福島地方環境事務所は10月16日、福島県浪江町の特定帰還居住区域の除染・解体工事において、死亡事故が発生したと公表した。
10月16日の午後3時40分ごろ、特定帰還居住区域の住宅などを解体・除染する作業に向かうための車両の中継地点で、男性作業員(44歳)が車両に積まれた資機材を抜き取ろうとしたところ、資機材が崩れ下敷きになったという。
男性は救急車で病院に運ばれたが、病院で死亡が確認された。
「特定帰還居住区域」は、帰還困難区域のなかで居住を可能とする「特定復興再生拠点区域」以外のエリアで、国費で除染やインフラ整備を進めることとなっている。今回事故が起きたのは「特定復興再生拠点区域」にある中学校のグラウンドで、「特定帰還居住区域」に向かう車両の中継地点となっていたという。
環境省福島地方環境事務所によると「特定帰還居住区域」の除染・解体工事に関する死亡事故は初めてで、事業者に対し、当時の状況や具体的な作業内容などを聞き取り、再発防止に努めるとしている。
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