「空ナビ」では視聴者の皆さんからの天気にまつわるギモンなどをお寄せ頂きお答えします。今回は、ペンネーム「まっつん」さんからです。

(ギモン)
「私は福山市に住んでおります。よく天気予報で広島県南部、広島県北部の天気予報で放送されるケースがありますが、福山市は明らかに岡山県との境に位置しています。その場合、岡山県の天気予報を確認した方が良いのでしょうか?」

【気象予報士・山本剛弘さん】
なるほど。またきょうもいい質問がきました。もうどこを調べてもきっと答えは出てこないと思いますので、私がお答えしたいと思います。

福山市は、広島県と岡山県のちょうど境があり岡山県に近いところなんですね。実は、もう先に結論から言うと、福山市の天気というのは、どちらかと言いますと、岡山よりの天気なんです。

Q:それは位置関係ですか?近いとか。

そういうこともあるんですが、気候的な特徴から言っています。特にこれから秋が深まって冬場にかけましては、福山市の天気は広島県の南部の予報よりも岡山県南部の予報の方がおそらく近くなると思います。

よく岡山県は晴れやすい地域と言われてまして、「晴れの国、岡山」というキャッチフレーズレーズもあるんですが、福山市もどちらかといいますと、そんなイメージがが私あるんです。特にこれからの時期は、もうちょっと広島県の予報を見ていただきたいんですけど、岡山県南部の予報でも大丈夫かなと思います。

そもそも、どうしてこんな問題が起きるかと言いますと、もともと天気予報の予報の区分、「予報区分」と言うのですが、これは人間の都合で勝手に決めたものなんです。要は市町村ごとの境目で分けているわけなので、天気にはこの境界線というのはもともとないわけですから、福山の方が岡山の予報を見られても全然問題ないと思います。

その典型的な例として、よく梅雨入り、梅雨明けの時に、「九州北部と山口県が梅雨に入りました。広島県を含む中国地方はまだです」という時がありますよね。
でも広島県から一歩山口県に入ってもそんな境目ないですよね、梅雨と梅雨じゃない。それと同じ形ですから、「予報区分」はそこまで厳密に考える必要はないのかなと私は思います。

また、こういういい質問、お待ちしています。

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