「いろんなみんなの展覧会」でひしだみわさんの立体作品「オリガミニンゲン」を鑑賞される天皇、皇后両陛下=岐阜市のぎふ清流文化プラザで2024年10月15日午後0時9分(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下は14、15日に岐阜県を訪れ、国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭の開会式に出席し、関連事業も見学された。

 天皇陛下は14日、岐阜市であった開会式で「地域の伝統や文化の魅力が再認識されるとともに、文化芸術活動の裾野が広がり、新たな文化の創造につながっていくことを期待しております」とあいさつした。式典では能登半島を襲った地震と豪雨の犠牲者に黙とうがささげられた。石川県輪島市の伝統芸能「御陣乗(ごじんじょ)太鼓」も、保存会のメンバーによって披露された。

 15日は障害者の文化芸術活動の拠点となっている岐阜市の「ぎふ清流文化プラザ」を訪問。脳性小児まひのため、足先に筆記具を付けて風景画などを描く山田真己さん(52)ら3人が制作する様子を見学した。皇后雅子さまは山田さんに「出来上がりが楽しみですね」と声をかけた。

 国民文化祭の関連事業が開催されている「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」で両陛下は、宇宙飛行士の山崎直子さんの案内で、国際宇宙ステーションの実験棟「きぼう」の実物大模型の中に入った。天皇陛下は「宇宙から地球を眺めていかがでしたか」と尋ね、山崎さんは「宇宙が特別だと思っていたが、宇宙の中で青く光る地球は特別だと思った」と答えた。【高島博之】

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