飼い主のいない猫を地域住民の理解のもと管理する「地域猫活動」を知ってもらおうと、仙台市が市民向けの説明会を開きました。

この説明会は、人と猫との共生をめざして仙台市が4年前から毎年開いているものです。

高橋咲良アナウンサー
「説明会には約30人の市民が集まりました。今回は初めて実際に地域猫活動に取り組む町内会の代表が参加して実例を紹介します」

「地域猫活動」とは飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を施し、決まった場所・時間に餌を与えたりトイレを設置したりして、地域全体で猫を見守る活動です。今ある命を大切にしつつ、猫がむやみに増えることを防ぎ、地域の生活環境の改善にもつながります。こちらの町内会では地域猫活動をするにあたり、中心となって猫の世話をする人を町内から募りました。

地域猫活動に取り組む町内会の代表
「本当にこういう活動をやってくれる人がいるのかと。考え方はわかったけども、俺たち年寄りだけでできるのかよというような意見がありました。それで猫ちゃんたちをいろいろお世話していただけるサポーターズを作れないかと」

訪れた人はメモを取りながら熱心に話を聞いていました。

参加した人は
「私の住んでいる地域でも猫のトラブルがあり、以前、個人でボランティアでやったが、個人の力には限界がある」

仙台市動物管理センター 釜谷大輔所長
「(飼い主のいない猫が)減っていくと、ふん害とかそれに準じて排せつ物の苦情が減るという活動になりますので、必ずしも猫が好きな人のためではなく猫が苦手な方にも関わるような活動であることがしっかり伝われば」

地域猫活動には地域全体の理解が必要不可欠です。仙台市動物管理センターは、仙台市内でやってみたいという方は相談してほしいとも話していました。職員が町内会へ出向き勉強会も開催できるそうです。

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