福岡市中央区の春吉地区周辺の飲食店を巡って福岡の日本酒と各店自慢の料理が味わえるイベント「晴酒(はれざけ)はしご」が、17~24日に開かれる。11回目の今回は、元日の地震に続き、9月の豪雨で大きな被害を受けた石川県の被災地応援にも取り組む。
春吉地区のまちづくり団体「NPO法人はるよし」が、福岡の蔵元と飲食店をつなぐ試みとして2016年から開催。今回は居酒屋やバーのほか、小料理店、すし屋、カレー店など45店が参加する。酒器付き参加証(1200円)を購入して参加店に来店すれば、各店でお薦めの日本酒1杯と料理1品の「晴酒セット」(600円)を味わうことができる。
5回目の参加となる骨付きカルビ専門店「チャコグリ」(同区清川)は、豚軟骨の煮込みなどと「菊美人酒造」の酒を提供する。同店の副島佐和子代表は「店で知り合った参加者同士が仲良くなって一緒にまわるケースもあり、お酒がつなぐ縁を感じます」と話す。
イベントを通じて地元の酒の魅力を発信してきた同NPOだが、メンバーらは福岡と同じく日本有数の酒どころでもある石川の被災地の様子を報道で見て心を痛めたという。復興を応援しようと、参加証の売り上げの一部を災害義援金に充てるほか、チャコグリなど一部の参加店で石川の酒を提供する。
同NPO理事の原田孝明さん(68)は「大変な思いをしている石川の被災地へ心を寄せてもらえたら」と呼びかけている。
参加証は同区渡辺通の「平間饅頭(まんじゅう)店」、同区春吉の「友添本店」など6店で販売中。参加店の情報などは、晴酒はしごの公式アプリで確認できる。問い合わせは同法人のメールinfo.haruyoshi@gmail.comへ。【山崎あずさ】
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