木々の葉が色づき、北海道はまもなく本格的な紅葉シーズンを迎えます。そんな中、観光地・小樽市には、ツウだけが知る穴場の紅葉スポットがありました。
秋を迎えた小樽…。運河周辺にはきょうも世界各国から観光客が訪れています。しかし実は小樽には市民だけが知る穴場の紅葉スポットがあるんです。
植物園にダム...小樽の秘密の紅葉スポット
「中野植物園です。今日は!わんちゃんがいますね。お久しぶりです!」
「いらっしゃい!」
今回、穴場の紅葉スポットを紹介いただくのは、小樽観光協会の永岡朋子さん。9月末から公開が始まったウェブマガジン「小樽通」の編集者です。自ら紅葉の写真を撮影するまさに「小樽通」です。
「紅葉の時は真っ赤な世界に変わります。この先も100種類以上の植物が植えられていて、いろんな種類の紅葉を楽しんでいただけると思います」(永岡さん)
最初に紹介頂いたのは「中野植物園」。なんと明治41年から100年以上も続く、珍しい「私設」の植物園です。
広さは5万平方メートル。木漏れ日が差し込む園内は美しい山道が続きます。小樽市内の紅葉のピークは10月下旬。中野植物園では植樹されたモミジなどが真っ赤に色づきます。
「紅葉の落ち葉のじゅうたんができて緑の松も鮮やかにありながら、赤の紅葉がすごく映えて、フォトジェニックな場所になります」(永岡さん)
さらに明治時代から昭和のはじめにかけて設置されたという、ブランコなどの遊具は毎年のようにペンキが塗り直されているそうです。
「これはメリーゴーラウンドですね。今も回るかな?回りますね!。もし終戦がもっと遅かったらこの遊具も全部持って行かれた」(永岡さん)
深い歴史を感じる遊具と紅葉が醸し出す不思議な世界観が魅力。雪が降り積もると閉園になりますが、運が良ければ真っ赤な紅葉と雪の光景を楽しむこともできます。さらに!
海と紅葉の競演 穴場スポット
「手宮緑化植物園になります。海を見ながら紅葉を楽しめる場所なので、小樽市民にもすごく人気の場所ですね」(永岡さん)
小樽港を見渡す高台にある植物園です。春は桜の名所としても知られています。
「このドウダンツツジが真っ赤に変わりますので赤と海と空の青空がもう絶景です。海や山のエリアは観光の方が実は足を運ばれない傾向がある。そういうところも広めていきたいと思う」(永岡さん)
ダム湖と紅葉がマッチ まるで絵画のよう
その山のエリアが…。
「ここがダム湖ですね。紅葉になるとこの辺が黄色い景色に変わり、ダム湖の雰囲気と紅葉の景色で絵画のような雰囲気に」(永岡さん)
朝里川温泉の向こうにある「朝里ダム」も小樽市民が愛する紅葉の名所です。
「ちょうど下のダムの水が流れているこの場所の辺りから、海の方を見るとループ橋がぐるっと走ってるんですけども、この景色も黄色い色に変わっていきます」(永岡さん)
「朝里ダム」の周辺は海側も山側も、ピーク時には黄金色に輝くんです。
「小樽市民は海があって山があってという所が我が町の誇りと思う人が多いと思いますので、紅葉もそういう視点で楽しんでもらえたらと思います」(永岡さん)
「小樽通」だけが知る穴場の紅葉スポット。この秋、訪れてみてはいかがでしょうか?
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