広島県警が作った詐欺被害の防止を呼び掛けた動画の再生回数が、900万回超えて大きな反響を呼んでいます。
この動画はどのように作られたのか?ツイセキしました!
SNSで知り合った相手とやりとりを重ね、ウソの投資話で金をだまし取る「SNS型投資詐欺」。恋愛感情を抱かせ投資話を持ちかける「ロマンス詐欺」。
【高橋徹記者】
「全国で被害が相次ぐ詐欺の被害を防ごうと安佐南警察署が作ったのが、こちらの動画です」
【動画:広島県警提供】
今月7日に公開された動画の再生回数は、わずか4日で900万回以上に!動画を手掛けたのは普段から詐欺にあった被害者と向き合う、安佐南署の鑑原和葉(かんばら かずは)巡査部長です。スマートフォンのアプリで慣れない編集を行いました。
【安佐南警察署・鑑原和葉巡査部長】
「ここまで大きいことになるとは思ってもなかったので、広く見てもらっているのがうれしい」
ダンスの振り付けには、鑑原さんのこだわりが…
【安佐南警察署・鑑原和葉巡査部長】
「分かりやすく金を表示しています。ダメだよを最後に入れています。詐欺はそこだけ。金を振り込まない、金を送らないという気持ちを込めてマークを入れました。私たちでも踊れるようなちょっとダサい踊りを探していた。ディスコダンスをインターネットで見つけて踊っている人はかっこよかったけど、私たちが踊れそうなダンスをまねしてみました」
踊っているは3年目の警察官。
これほどまでに反響があるとは思っていなかったようでー
【安佐南警察署・黒川真琴巡査】
「やっぱり恥ずかしい。SNSはすぐに広がるのでできれば出たくないと思ったけど、出たい気持ちもあった」
元気よく歌っているのは「梅林よつば保育園」の園児たち。
運動会に向けてソーラン節の練習中です。
【園児】
Q:詐欺はどんな意味?
「分からない」
Q:ロマンスの意味は?・・・
【保育士】
「ロマンスは好き恋をすること」
鑑原さんが園児たちに歌ってもらったのには理由があります。
【安佐南警察署・鑑原和葉巡査部長】
「難しい詐欺を色々な人に知ってもらうために子供の声の方が伝わりやすい。誰が聞いても可愛いなと言ってもらえる園児にお願いしました」
県内では今年に入ってSNS型投資詐欺とロマンス詐欺の被害額が、30億円を超えていて、深刻な問題となっています。
複雑な詐欺の手口をわかりやすく伝える工夫をすることで、被害の防止に繋がることを期待しています。
【安佐南警察署・鑑原和葉巡査部長】
「詐欺の手口を説明するとすごく長い。キーワードだけを並べて音楽で歌えば分かりやすくて、皆に知ってもらえるかな。今回は大成功」
《スタジオ》
【コメンテーター:叡啓大学・早田吉伸教授】
「かわいらしい歌声と無表情な踊りにギャップがあり、かなりインパクトがあります。正しいことを正しく伝えるだけではなくてインパクトのある方法で伝えることは大切な要素ですね」
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