県教育委員会は、三次市の中学校で行われた理科の授業で、適量を超えるエタノールを実験に使用したことで引火し生徒3人に火傷などのけがをさせたとして41歳の男性教諭を戒告の懲戒処分としました。

戒告処分となったのは三次市の中学校に勤務する41歳の男性教諭です。
県教育委員会によりますと今年6月に行われた理科の授業で「金属の酸化と還元」について学ぶ実験中、容器に入っていたエタノールに生徒が熱した銅板を浸したところ火が出ました。

教諭が驚いて自ら持っていたその容器を床に落としたため、生徒2人が足や首に火傷をし他の生徒1人が逃げようとして足をねん挫したということです。
使用されたエタノールは、適量の「5ミリリットル」を大きく上回る「300ミリリットル」だったということです。

教諭は過去にも同様の実験を授業で行った経験があり、県教委の聞き取りに対し「金属の色の変化をダイナミックに見せようとして安全面に欠けた」と話しています。

県教委は、安全管理が徹底できていなかったとして戒告の対象にしたということです。

また、県教委は今年5月、生徒指導の際、生徒の後頭部を平手で強く叩きケガをさせたとして59歳の県立高校の教師を戒告処分としています。

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