今年の「過労死白書」が公表され、精神障害で労災認定された件数は昨年度、883人と過去最多となりました。

今年の過労死等防止対策白書によりますと、昨年度、精神障害で労災認定された件数は、民間企業で883人と過去最多となり、このうち79人が自殺または自殺未遂と認定されています。

また、白書では、芸術・芸能分野で働く映画監督や技術スタッフなどを特集し、月80時間を超える時間外勤務、いわゆる「過労死ライン」に相当する「週60時間以上の労働」が就業者全体では5%なのに対し、芸術・芸能分野のスタッフの拘束は、30%を超えているとしています。

また、「仕事関係者から殴られた、怒鳴られた」などを経験した人は20%を超え、「傷つくことを言われた」と答えた人は40%に及びました。

白書は「業界団体などが中心となりメンタルヘルス対策など仕事環境向上の取り組みを推進することが望ましい」としています。

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